TOEICで835点を取ってから、僕は一度もTOEICを受けていません。いま向き合っているのは、IELTSと「話す力」です。
900点を目指さなかったのは、諦めたからではありません。自分が必要としていた基準を超えたからです。
よしハビットです。2022年に500点台からTOEICを始めて、2024年6月に835点(リスニング450・リーディング385)を取りました。目標だった海外勤務も、そこで決まりました。
この記事では、835点で何が足りて、何が足りなかったのか。そして900点ではなく、別の試験と「話す力」に切り替えた理由を書きます。TOEICとIELTSの違いも、公式の基準を使って比べます。
💡 この記事の要点まとめ
- 835点で目標の基準を超えたので、それ以降TOEICは受けていない
- 835点(L450・R385)は国際基準(CEFR)で聞く・読むともにB2
- 835点で足りなかったのは、話す・書く力。TOEIC L&Rでは測れないし、鍛えられない
- いまは話す練習に特化し、IELTS 7.0(C1)を目標に始めたところ
- 900点を目指すかどうかは、自分がどこにゴールを置くかで決まる
📌 この記事でわかること
- TOEIC835点が、国際基準でどのくらいの英語力にあたるか
- 835点で足りたこと・足りなかったこと(実際に働いてみての実感)
- TOEICからIELTSに切り替えた理由と、2つの試験の違い
- 900点を目指すべき人・目指さなくていい人の線引き

【結論】TOEIC835点で、受験をやめた
先に結論を書きます。835点を取ったあと、僕はTOEICの受験をやめました。
自分が必要としていた基準を超えたから
僕がTOEICを始めたのは、海外勤務という目標があったからです。その基準を超えて、実際に海外勤務も決まりました。
点数を上げること自体が目的ではありませんでした。目的を果たした時点で、TOEICを受ける理由がなくなったんです。
800点と900点で、英語力はそこまで変わらない
もう1つの理由は、800点台と900点で、自分の英語力という意味ではそこまで大差ないと考えたことです。
900点に上げるには、また相当な時間がかかります。その時間を、TOEICでは測れない力に使ったほうがいいと判断しました。
ここまでの道のりはTOEIC835点到達の記事に書いています。600点台で半年、700点台で1年以上伸び悩んだ時期もありました。
【データ】835点は、国際基準で「B2」だった
自分の835点がどのくらいの英語力なのかを、公式の物差しで確かめておきます。
リスニング450・リーディング385は、どちらもB2
使うのはCEFR(セファール)という、語学力をA1〜C2の6段階で表す国際的な基準です。TOEICを作っているETSが、点数とCEFRの対応を公式に公表しています。
リスニングもリーディングもB2でした。リーディングの385点は、B2の下限ちょうどです。
C1に届くには、リスニングで490点、リーディングで455点が必要です。つまり835点は、リスニングがB2の真ん中、リーディングがB2の入り口という位置でした。
目標のIELTS 7.0は、1段上のC1
一方、いま目標にしている7.0は、IELTSの公式発表でC1にあたります。B2はバンド5.5〜6.5、C1は7.0〜8.0です。
835点がB2なので、7.0はちょうど1段上の目標になります。
⚠️ TOEICとIELTSの点数を直接換算することはできません
「TOEIC◯点=IELTS◯点」という公式の換算表はありません。ここで使ったのは、両方が公表しているCEFRという共通の物差しです。しかもTOEIC L&Rは「聞く・読む」の2技能、IELTSは「聞く・読む・書く・話す」の4技能なので、同じB2でも中身は違います。あくまで目安として見てください。
【実感】835点で足りたこと、足りなかったこと
ここが、この記事でいちばん書きたかったことです。
結論から言うと、835点で足りないことのほうが多いと感じました。これは900点を取っても同じだったと思っています。
読む・聞くの基礎は、確かについた
リーディングとリスニングについては、一定の基礎がつきました。英語の記事を読むことは、もしかしたら人よりはできるのかもしれません。
そして、この基礎があるかどうかで、そのあとの伸び方が変わると感じています。
ただし、はっきり認識しておいたほうがいいことがあります。TOEIC L&Rで身につくのは、リーディングとリスニングのスキルです。それ以上でも以下でもありません。
それでも最初は、英語の記事にアレルギーがあった
835点あっても、英語の記事を読むことには、最初はまだアレルギーがある状態でした。
それを毎日続けて、慣れていく。英語を読むこと自体に抵抗がなくなってくると、そこからさらに英語力が伸びていく感覚があります。
その状態になると、海外でも日常生活はあまり苦にならなくなります。ここまでは、835点の基礎の上に、毎日の慣れを積んだ結果だと思っています。
逆に言えば、835点を取った時点では、まだそこまで到達していませんでした。点数は「読める・聞ける」ことの証明にはなっても、英語に毎日触れることへの抵抗がなくなっているかどうかまでは示してくれません。
試験の点数と、英語を日常で使えるかどうかの間には、慣れという別の段差がある。835点のあとに一番時間を使ったのは、この段差を埋めることでした。
話す力は、TOEICでは測れない
一方で、ネイティブと話すことになると、まだまだ足りないと感じています。
そもそも、話す力はTOEIC L&Rで測れる指標ではありません。「900点以上あるのに話せない」という話をよく聞きますが、それと同じことです。
僕の感覚では、TOEICでいくら点数を取っても、それだけで話せる状態になっている人はほとんどいないのではないかと思っています。理由は単純で、話すトレーニングをしていないからです。
835点でも話せなかった体験は、スピフルの記事やシャドテンの記事に詳しく書いています。
点数より「なりたい姿」から逆算した
そこで、割り切って考え直しました。自分のなりたい姿は何なんだっけ、と。
答えははっきりしていました。海外でちゃんとネイティブと話せる。海外に住んでも、旅行に行っても、違和感なく過ごせる。そういう状態を作りたい。
そのために必要なのは、TOEICの点数を上げることではありませんでした。それで、TOEICの勉強をやめて、話す練習に特化しました。いまはキャンブリーなどでネイティブと話す練習を中心にしています。

【いま】IELTSを始めた理由
話す練習に切り替えたあと、最近になってIELTSの勉強を始めました。4技能をまとめて測る試験です。正直に書くと、まだ軽く始めたばかりです。
話す・書くが入っている
この試験を選んだいちばんの理由は、スピーキングとライティングが入っていることです。
英検協会の案内によると、リスニング・リーディング・ライティングはコンピューターで受け、スピーキングは試験官と1対1の対面です。TOEIC L&Rでは測れなかった部分が、まるごと入っています。
受験料は大きく違います。1回で、TOEICのおよそ4回分です。気軽に毎月受ける試験ではないので、そのぶん準備して臨むことになります。
論理的に話す力と、それがスコアで分かること
もう1つの良さは、論理的に話すことを鍛えられる点です。思いついたことを話すだけではなく、筋道を立てて説明する力が問われます。
そして何より、総合的な英語力が、客観的なスコアで分かる。これがいちばん大きいと思っています。話す練習は、続けていても伸びが目に見えにくいからです。
目標は7.0。将来はMBAにも挑戦したい
目標スコアは7.0です。将来、MBAにも行ってみたいという思いがあって、そこを見据えています。
いまの勉強は、キャンブリーで先生に教えてもらうことが中心です。本格的な対策はまだこれからで、正直に言えばまだスタート地点です。
【変化】835点の頃から、何が変わったか
試験勉強をやめて話す練習に切り替えてから、いちばん変わったのはスピーキングとライティングです。
どんなにTOEICの点数が高くても、「今日1日を英語だけで日記に書いてみて」と言われたら、書ける人はほとんどいないと思います。話すことも同じです。TOEICの勉強だけでは、そのトレーニングをしていないからです。
いまの僕は、簡単な英語なら1日の振り返りを5分ほどでジャーナル(日記)にまとめることができます。自分の得意な分野の話なら、ネイティブとある程度会話もできるようになりました。
感覚としては、今まで鍛えてこなかった筋肉を、いま鍛えているという感じです。
話す練習をどう毎日に組み込んでいるかは、5時半起きの朝ルーティンにまとめています。
【判断基準】900点を目指すべき人、目指さなくていい人
「900点を目指したほうがいいですか?」と聞かれたら、僕の答えはこうです。
自分がどこにゴールを置いているかで決まります。
点数そのものに意味があるのは、その点数が何かの条件になっているときです。条件を超えたら、次の力に時間を回したほうがいいと僕は考えています。
【振り返り】TOEICの勉強で役立ったこと、受け方のコツ
TOEICをやめたからといって、TOEICの勉強が無駄だったとは全く思っていません。
読む・聞くは、話す・書くの土台になった
TOEICで鍛えたリーディングとリスニングは、間違いなく今も役立っています。英語の基礎力として絶対に必要で、スピーキングやライティングにも生きています。
英語を始めるとき、TOEICはなじみがあって、教材もそろっています。最初の勉強としては、とてもいい試験だと思います。使った教材はTOEIC教材4選に書きました。
ただし、話す力はTOEIC L&Rでは伸びません。TOEIC Speakingという別の試験もありますが、それを受けない限り、話す練習は自分で別に用意する必要があります。
毎日勉強しているなら、高い頻度で受けると点が出やすい
僕はTOEICを、月に2回受けていました。試験会場の公開テストを毎月受けて、さらに会社の費用補助で、団体特別受験制度(IPテスト)のオンライン版も毎月受けられたからです。
IPテストは、企業や学校が実施する団体向けのTOEICで、日程や会場を団体の都合に合わせて決められる仕組みです(IIBCの案内)。勤め先や学校が導入していれば、公開テストとあわせて受ける回数を増やせます。
テストの形式には、慣れも一定あると感じています。もちろん、勉強せずに何回も受けても意味はありません。
でも、毎日勉強していて高得点を目指している人なら、お金に余裕があるか補助があるという条件つきで、頻度を上げて受けると良い点が出やすいというのが僕の実感です。受け方の準備についてはTOEICの事前準備の記事にまとめています。
こんな人には、おすすめしません
この記事の考え方が合わない人もいるので、正直に書いておきます。
- 転職や昇進などで、TOEICの点数そのものが条件になっている人:その条件を超えるまでは、TOEICに集中したほうがいいです
- 英語の勉強をまだ始めたばかりの人:まずはTOEICなどで、読む・聞くの基礎を作るのが先だと思います
- 4技能試験のスコアアップの具体的な方法を知りたい人:僕はまだ始めたばかりで、そこはまだ書けません
- 試験に受験料をかけられない人:1回29,700円で、気軽に何度も受けられる試験ではありません
TOEICとIELTSについてよくある質問
Q. TOEIC835点は、どのくらいのレベルですか?
A. ETSの公表しているCEFRとの対応では、僕の835点(リスニング450・リーディング385)は、聞く・読むともにB2でした。ただし話す・書く力は測っていません。
Q. TOEIC◯点はIELTS◯点にあたりますか?
A. 公式の換算表はありません。両方が公表しているCEFRで比べると目安にはなりますが、測っている技能が違う(TOEIC L&Rは2技能、もう一方は4技能)ので、あくまで目安です。
Q. 900点を取れば話せるようになりますか?
A. 僕はそう思いません。TOEIC L&Rには話す練習が含まれていないからです。話せるようになりたいなら、話す練習を別に始めたほうが早いと思います。
Q. IELTSの受験料はいくらですか?
A. 英検協会のコンピューター版は29,700円(税込・2026年9月1日申込分から)です。ペーパー版は2026年8月で終わりました。申し込み前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
Q. TOEICの勉強は、話す力に役立ちますか?
A. 直接は伸びませんが、土台にはなります。読む・聞くの基礎があるかどうかで、話す練習を始めてからの伸び方が違うと感じています。
Q. なぜ目標は7.0なのですか?
A. 将来MBAにも挑戦してみたいという思いがあり、そこを見据えています。7.0はCEFRでC1にあたり、835点のB2から1段上の目標です。
まとめ:835点を取った頃の自分に伝えたいこと
TOEIC835点で、僕は受験をやめました。目的だった基準を超えたからです。
835点を取った頃の自分に伝えるなら、これです。
「点数は通過点。次に鍛えるのは、まだ使っていない筋肉だよ」
TOEICで鍛えた読む・聞くの力は、今も土台になっています。でも、話す力と書く力は、別に鍛えないと伸びませんでした。そこに時間を回してから、英語で日記が書けるようになり、ネイティブと話せる場面も増えました。
今日やることを1つだけ挙げるなら、これです。
今日1日のことを、英語で3行だけ書いてみてください。
TOEICの点数とは関係なく、いまの自分の「書く力」がすぐに分かります。そこが、次のスタート地点です。
※本記事は2026年10月時点の僕自身の体験に基づくものです。TOEICとCEFRの対応はETS、IELTSとCEFRの対応は同試験の公式発表、受験料はIIBC・英検協会の公表値(2026年10月時点)を参照しています。受験料や試験の形式は変わることがあるので、申し込み前に必ず公式サイトで確認してください。

