昨今新NISAなどの制度改定もあり、『貯蓄から投資へ』の流れが顕著になっています。
投資は、将来の経済的な安定や成長を実現するための重要な手段です。
しかし、初心者にとってはどこから始めれば良いのか、どのような原則に従うべきなのかが分からないことが多いです。
この記事では、投資についての基礎的な内容と基本原則について詳しく解説します。
知識を身に着け、将来の経済の不安をなくしていきましょう!
※投資にあたっては支出管理も重要です。上記記事もご参考まで。
投資の基本とは?
投資について知る
投資の基本を知ることが、実行へ移すための第一歩です。
投資とは、資金を使って利益を得ることを目指す活動です。
例えば、株式、不動産、債券などに資金を投入し、その資産が成長することで利益を得るのが一般的です。
資産クラス | 投資の例 |
---|---|
株式 | 異なる業種や地域の株式に投資 |
債券 | 政府債や企業債に投資 |
不動産 | 複数の地域や物件に投資 |
投資の目的を明確にする
投資の目的を明確にすることが重要です。
目的を持つことで、どのような投資方法を選択するかが決まります。
- 将来のための資産形成
- 老後の備え
- 子供の教育資金
- 家の購入資金
など様々な用途があるかと思います。
いくらをどれだけ必要なのかを明確にしておくことで、投資における必要な金額などが見えてきます。
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リスク管理が重要
リスク管理は、投資において非常に重要な要素です。
投資においてのリスクとは、リターンの振れ幅(増加も減少も)のことを指します。
投資には常にリスクが伴いますが、それを適切に管理することで損失を最小限に抑えることができます。
まず、リスクにはさまざまな種類があります。
リスクの種類 | 説明 |
---|---|
市場リスク | 株価や債券価格の変動によるリスク |
信用リスク | 発行体が債務を履行できない場合のリスク |
流動性リスク | 資産を売却する際に、希望する価格で売れないリスク |
これらのリスクについての管理手法を見ていきましょう。
これらの手法を活用することで、リスクを効果的に抑えることができます。
ポイント
分散投資
複数の投資先に資金を分けることで、一つの投資先の損失が全体に与える影響を減少させます。
定期的な見直し
市場の状況や自身の投資方針に合わせて、定期的にポートフォリオを見直すことが重要です。
情報収集
経済ニュースや企業情報を常にチェックし、変化に対応できるようにしましょう。
投資をするうえで、基礎知識や経済動向などを気にかけることは大切です。
自身の金融リテラシーを高めることにもつながるので、日頃ニュースなどはチェックしておくようにしましょう!
投資の原則(長期・分散・積立)
投資の成功には、いくつかの基本的な原則を理解し、守ることが重要です。
特に3つの原則を守ることが非常に大事になります。
しかし、多くの人が損失への恐怖や単調な作業に嫌気がさして継続できません。
以下に、投資初心者が知っておくべき主要な投資の原則を紹介します。
①長期目線
投資の原則一つ目は『長期目線』です。
株式や不動産などの資産を短期的な利益を追求せず、長い期間にわたって保有し続けることを指します。
長い期間投資を続けることによって、時間を分散することができ、リスクも分散することにつながります。
また複利の効果も得ることができ、資産形成が早まります。
※詳細は別記事も併せて読んでみて下さい。
参考
例えば、企業の業績が一時的に悪化した場合でも、長期的に見れば業績が回復し、株価が上昇することがあります。
短期的な下落に焦らず、冷静に投資を続けることが大切です。
長期目線のメリット
複利効果
時間をかけて投資が増えることで、資産が雪だるま式に増加します。
税制優遇
長期保有の場合、税制上の優遇措置を受けられることがあります。
リスク分散
長い期間にわたるため、短期的な市場変動の影響を受けにくくなります。
FXや仮想通貨に投資したい方は別ですが、多くの方々にとっては、短期的な市場の変動に惑わされず、長期目線で投資を行うことが大切です。
時間が経つにつれ、資産の価値は増加する傾向があります。
②分散投資
投資の原則二つ目は『分散投資』です。
分散投資とは、資産を複数の異なる投資対象に分散して投資する方法です。
一つの投資先に全資金を集中させるのではなく、異なる資産に分散させることでリスクを軽減します。
メモ
例えば、株式、債券、不動産、金など、異なる種類の資産に投資することを考えてみてください。
株式市場が下落しても、不動産や金の価格が上昇していれば、全体の資産価値が安定します。
分散投資には、以下のようなメリットがあります。
分散投資のメリット
リスクの軽減
一つの投資先の不調が全体に与える影響を最小限に抑えます。
安定したリターン
異なる資産のパフォーマンスがバランスを取ることで、全体の投資成果が安定します。
市場変動への強さ
異なる市場や資産クラスに投資することで、予期せぬ市場変動の影響を受けにくくなります。
分散と一口に言っても色々な考え方があります。
先ほど述べた『時間』、『地域』、『資産クラス』、『業界』などです。
【地域の分散例】
米国株式、日本株式、ヨーロッパ株式に分散投資することで、各地域の経済状況の変化に対応しやすくなります。
ある地域の経済が不調でも、他の地域の経済が好調であれば全体の資産価値が保たれます。
【資産クラスの分散】
株式、債券、不動産、金など、異なる種類の資産に分散して投資します。
株式市場が下落しても、不動産や金の価格が上昇していれば、全体の資産価値が安定します。
このように分散には、色々な考え方があります。
これらの方法を駆使することで、リスクを分散し、長期的な安定したリターンを目指すことが可能です。
特定の投資が不調であっても、他の投資がそれを補うことができます。
③積立
投資の原則三つ目は『積立』です。
積立投資とは、定期的に一定額を継続して投資する方法です。
毎月や毎週など、決まった頻度で少しずつ投資することで、大きなリターンを狙うことができます。
積立投資の最大の魅力は、一度に大きな金額を投資しずつ投資をすることで、市場の変動に左右されず、平均的な購入価格を低く抑えることができます。
積立投資には、以下のようなメリットがあります。
積立投資のメリット
リスク分散
一度に大きな金額を投資するリスクを回避し、少しずつ資産を増やすことができます。
市場変動の影響軽減
市場の上昇や下落に関わらず、定期的に投資を行うことでリスクを分散します。
継続的な投資
決まった金額を継続して投資するため、無理なく続けることができます。
実際に積立投資を毎月3万した場合と投資をしなかった場合のシュミレーション図をみてみましょう!
条件:毎月3万積立、年利率5%、20年間積立
年利率が毎年5%になる保証はありません。
しかし、投資した場合としなかった場合での最終金額は大きな差がでてきます。
これらの方法を駆使することで、積立投資のメリットを最大限に活用し、安定した資産形成を目指すことが可能です。
その他投資において考慮すべきこと
コスト管理について
投資を成功させるためには、コスト管理も非常に重要です。
コストとは、投資にかかる手数料や税金などのことを指します。
これらを適切に管理することで、投資の成果を最大化することができます。
コストの種類
投資に関するコストには、さまざまな種類があります。
それぞれのコストについて理解し、効果的に管理することが求められます。
コストの種類 | 説明 |
---|---|
売買手数料 | 株式や投資信託を売買する際に発生する手数料 |
信託報酬 | 投資信託を保有する期間中に発生する管理費用 |
税金 | 投資によって得られる利益に対して課される税金 |
積立投資をするうえで信託報酬は非常に重要です!
見た目は0.●●の違いかもしれませんが、長期的にみるとかなり大きな差になります。
目安としては、投資信託購入時には、0.2%以下の商品を選びましょう!
コスト管理の具体的な方法
コストを効果的に管理するための具体的な方法を見ていきましょう。
ポイント
低コスト商品を選ぶ
売買手数料や信託報酬が低い商品を選ぶことで、コストを削減できます。
取引頻度を抑える
頻繁な売買を避け、長期的な視点で投資を行うことで、手数料を抑えることができます。
税制優遇制度の活用
NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用することで、税金を節約できます。
リスク許容度の把握について
投資を始める際に、自分自身のリスク許容度を把握することは非常に重要です。
リスク許容度とは、投資による損失を受け入れられる限度のことを指します。
自分のリスク許容度を理解することで、適切な投資戦略を立てることができます。
リスク許容度の要素
リスク許容度は、以下のような要素によって決まります。
要素 | 説明 |
---|---|
年齢 | 若い人はリスクを取る余裕があり、長期的な投資が可能です |
投資経験 | 経験豊富な投資家は高いリスク許容度を持ちます |
財務状況 | 収入や貯蓄が十分にある人はリスクを取る余裕があります |
投資目的 | 短期的な利益を求める場合はリスクを避け、長期的な成長を目指す場合はリスクを受け入れる傾向があります |
あくまで主要なものを挙げているので、ご参考まで。
リスクをどの程度許容できるのか、については一つ覚えておきたいことがあります。
それは、『投資について心配せずに安心して寝られるか』です。
どんなに大暴落が来ても、この考え方を守っておけば、ぶれることはないです。
リスク許容度と投資戦略
リスク許容度に応じた投資戦略を立てることで、効果的な投資を行うことができます。
以下に、リスク許容度に応じた投資戦略の例を紹介します。
リスク許容度 | 投資戦略 |
---|---|
高い | 成長株や新興市場への投資を考える |
中程度 | バランス型のポートフォリオを構築し、株式と債券を組み合わせて投資 |
低い | 安全性の高い投資商品に重点を置き、リスクを最小限に抑える |
リスク許容度を把握することで、自分に合った投資戦略を立てることができ、投資の成功率を高めることができます。
自分のリスク許容度を正確に評価し、それに応じた投資計画を立てましょう。
投資に関するよくある質問
投資を始めるにあたって、多くの人が疑問や不安を抱えます。
以下は、よくある質問とその回答をまとめました。
①投資を始めるにはどれくらいの資金が必要ですか?
投資を始めるために必要な資金額は、投資する商品の種類や投資の目標によって異なります。
例えば、株式投資では少額から始めることが可能です。
最近では、少額から投資できるサービスも増えており、初心者でも気軽に投資を始めることができます。
②投資のリスクを減らす方法はありますか?
投資のリスクを減らすためには、いくつかの方法があります。
代表的な方法として『分散投資』が挙げられます。
異なる種類の資産や地域に投資することで、一つの投資先のリスクが全体に与える影響を減らすことができます。
また、リスク管理の手法を学び、適切にリスクを見極めることも重要です。
③どのような投資商品が初心者におすすめですか?
初心者には、リスクが比較的低く、少額から始められる投資商品がおすすめです。
例えば、インデックスファンド型の投資信託は、分散投資が組み込まれており、初心者でも手軽に投資を始めることができます。
また、定期的な積立投資も、リスクを分散しながら資産を増やすのに有効です。
投資の原則を理解したうえで、資産形成を始めよう!
いかがでしたでしょうか。
投資については、ネガティブな印象を持たれている方も非常に多いと思います。
ただ、この物価高の世の中で、現金(日本円だけ)持っているという事実もまた高いリスクを負っているということを理解しなければなりません。
現金をだけ持っていること=日本円だけに投資していること
また、世の中のインフレ率は年々上がっており、今後さらに上がっていく方向性です。
物価が上がっているのに、現金は増えないので、ずっと現金だけ持っていても資産としては、減少しているということです。
だからこそ、投資で、自助努力で資産形成をしていかなければなりません。
日本は国民性もあり、非常に貯金好きです。
同時に投資に怖さを持っている方が多いです。
しっかりと基本や原則を守ったうえで、投資をすれば怖いものではありません。
私も貯金大好きだったのですが、この事実に気づき入社3年目くらいの時に初めてNISAを活用して投資を始めました。
活きていくうえで経済的に不安がないことは、想像以上にポジティブな結果を得ることができます。
ポイント
●様々なチャレンジに前向きになれる
●ちょっとのことではへこたれないような精神状態を保てる
●より健康に投資したいと思える
まずは小額からでもいいので、投資を始めて資産形成を実現していきましょう!!