読書

3年で223冊読んだ僕が、読書で行動が変わった本を3冊選びました

読書で行動が変わった、と胸を張って言えたことはありますか。

「読んだ直後はやる気が出るのに、1週間後には何も残っていない」
「積読だけが増えて、生活は1ミリも変わらない」
「冊数は増えたけど、で、何が変わったの?と聞かれると答えられない」

僕にも、そういう本はたくさんあります。

よしハビットです。2023年9月から読書を習慣にして、3年で223冊読みました(記録はブクログに残しています)。

そのうえで書きます。読書で行動が変わった本は、何冊もあります。いまの生活のかなりの部分は、本から拾った考え方でできている自覚があります。

ただ、その中でも別格の3冊があります。読んだ直後だけ盛り上がった本ではなく、年単位で経ったいまも毎日の判断にそのまま使っている本です。

この記事では、その3冊で何がどう変わったのかを書きます。あわせて、読んでも行動が変わらなかった本をどう捉えているかも正直に書きます。

💡 この記事の要点まとめ

  • 3年で223冊。行動が変わった本の中から、いまも判断に使っている3冊を選んだ
  • その3冊は『複利で伸びる1つの習慣』『GRIT やり抜く力』『運転者』
  • 3冊に共通していたのは、知識ではなく判断の基準が増えたこと
  • 行動が変わらなかった本も無駄ではない。読書には「行動が変わる読書」と「見方が増える読書」の2種類がある
  • 読書を止めないコツは、1日10〜15分・忙しい日は5分でいいという逃げ道を先に作っておくこと

📌 この記事でわかること

  • 223冊の中から選び抜いた3冊と、その前後で何が違ったか
  • 「たくさん読んでも変わらない」と感じている人が、どう捉え直せばいいか
  • 月1〜2冊まで落ちても読書が途切れない仕組みの作り方
  • 読む本が合わなかったときの、正直な割り切り方
3年で223冊読んだ中から、いまも判断に使っている3冊を選んだことを示す図解
3年で223冊。今回はその中の3冊

3年で223冊。読書で行動が変わった本から、3冊を選びました

まず前提の数字を出しておきます。誇張も謙遜もありません。

2023年9月にはじめて、記録はブクログに残している

読書を習慣にしたのは2023年9月です。それ以前は、読書が習慣と言える状態ではありませんでした。

続けられた要因のひとつは、読んだ本をブクログに記録していたことだと思っています。読み終えるたびに記録が1冊ずつ増えていくので、自分がどれくらい読んだのかが一目でわかります。

記録の付け方はブクログの使い方をまとめた記事に書いています。

いまは月1〜2冊。Audibleはやめた

ペースは落ちています。いまは月1〜2冊です。

理由は2つあって、ひとつは仕事が忙しい時期が続いたこと。もうひとつはAudibleをやめたことです。

耳で聴いていた時間を、英語学習に振り替えました。読書と英語で同じ時間を取り合っていたので、どちらかを削るしかなかった。削ったのは読書のほうです。

それでも毎日10〜15分は読む。日によっては5分で終わる日もあります。その話は後半の「仕組み」の章で書きます。

項目
はじめた頃(2023年9月〜)
いま
読むペース
1年で100冊ペース
月1〜2冊
1日の読書時間
Audibleと併用で長め
10〜15分(短い日は5分)
読む手段
Kindle+Audible
Kindleのみ(Audibleは中止)
3年の合計
223冊
今回選んだのは3冊

3冊に絞った基準は「いまも使っているか」

先に書いたとおり、行動が変わった本はもっとあります。読んだ直後に何かを始めた本、考え方が少し動いた本まで数えれば、3冊では収まりません。

そこで今回は、基準を1つ決めました。

読んでから年単位で経ったいまも、自分の判断にそのまま使っているかどうか

この条件で残ったのが、これから紹介する3冊です。

⚠️ 正直に前提を書いておきます

この記事は「本を読めば人生が変わる」という話ではありません。読んでも何も起きない本は、同じくらいたくさんあります。そのうえで、効いた3冊と、効かなかった本の扱い方を書きます。

1冊目『複利で伸びる1つの習慣』|続いていた理由が言語化された

最初の1冊は、ジェームズ・クリアーの『複利で伸びる1つの習慣』です。

読む前:なんとなく「自分は続けられるほうだ」と思っていた

読む前の僕は、続けること自体は得意なつもりでいました。

ランニングはずっと続けてこられたし、投資も止めずに積み立ててきた。学生時代から、真面目にコツコツ積み重ねるタイプではありました。

ただ、それは「なんとなく自分はこういうのが向いているんだろう」という、漠然とした自己認識でしかなかった。なぜ続くのかを説明できたわけではありません。

刺さった:習慣にも複利がかかっている

この本が新しかったのは、その「なぜ続くのか」を客観的に俯瞰して言語化していたことです。

いちばんの気づきは、複利の話でした。

複利は投資の文脈だとイメージしやすい。毎月コツコツ積み立てた分が、時間をかけて雪だるま式に増えていく。僕はその感覚を投資で体感していました。

ところがこの本は、同じ複利が生活の習慣にもかかっていると書いている。

言われてみれば、ランニングがそうでした。1回走っただけでは何も起きない。でも何年も走り続けた結果として、いまの健康状態が保たれている。1回あたりの効果はゼロに近いのに、積み上がった総量が効いている。まさに複利です。

そしてもうひとつ、僕が面白いと思ったのは良い習慣にも悪い習慣にも、同じように複利が働くという視点でした。

夜更かしも、なんとなく開くスマホも、1日単位では大したことがない。それが積み上がると同じ角度で効いてくる。プラス側だけの話ではなかった、というのがこの本の怖いところでした。

変わった行動:続けるものと、やめるものを選べるようになった

読んだあと、僕の判断が明確に変わりました。

何をやるべきで、何をやらないべきか。何を続けるべきで、何を続けないべきか。その判断ができるようになったんです。

それまでは「やったほうがいいこと」を足していくだけでした。いまは、足す前にこれは複利がかかる側かを考えます。かからないものは、やらない。

この判断軸は、いまも毎日使っています。3年経ってまだ使っているという意味で、間違いなく行動が変わった1冊でした。

本の中身そのものは『複利で伸びる1つの習慣』の要約記事に詳しく書いているので、内容を知りたい方はそちらをどうぞ。

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📕 ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣(Amazon)

2冊目『GRIT やり抜く力』|気づかないうちに養われていたもの

2冊目は、アンジェラ・ダックワースの『GRIT やり抜く力』です。

刺さった:やり抜く力は、研究の対象になっている

この本は、諦めずに続ける能力を客観的に分析し、研究した内容です。

僕にとって新しかったのは、「続ける力」が根性論ではなく研究の対象として扱われていたことでした。しかも、その能力がどうやって養われていくのかがまとまっている。

読みながら、自分の人生と照らし合わせていました。そして、かなり納得感がありました。

いちばん印象に残っているのは、自分は気づかないうちにGRITが養われていたんだなと思えたことです。

ランニングにしても、投資にしても、英語にしても、僕は「続けようと決意して続けた」というより、続けているうちに続けられる体質になっていた。その過程を、あとから説明されたような感覚でした。

変わった行動:自分の過去を判断材料として使えるようになった

読んだあとの変化は、1冊目と地続きです。

自分の人生に取り入れて、何をするか・しないかの判断に活かすようになりました。

具体的には、新しいことを始めるかどうか迷ったとき、過去に自分が続けられたものと構造が似ているかを見るようになった。似ていれば続く見込みがあるし、似ていなければ仕組みのほうを先に作る。

「やる気があるかどうか」で決めるのをやめた、と言い換えてもいいかもしれません。

続ける力をどう作るかについては、継続力を身につける6つのポイントにもまとめています。

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📗 やり抜く力 GRIT(グリット)|アンジェラ・ダックワース(Amazon)

3冊目『運転者』|無駄なことは、きっとない

3冊目は、喜多川泰さんの小説『運転者』です。前の2冊がビジネス書だったのに対して、これだけ小説です。

刺さった:測れないものが、先々につながっている

この本が教えてくれたのは、こういう考え方でした。

細かいことの積み重ねが、誰かを幸せにすることがある。一見意味のないようなことが、実は人生において意味を持っている。そしてそれが、先々の自分の幸せにつながっている。

正直に言うと、この考え方は測りようがありません。効果を数字で示せない。今日やった小さなことが3年後の何につながったのか、証明する方法はない。

それでも、そういう考え方があるんだと教えてくれたのがこの本でした。測れないから無意味、ではない。測れないだけで、たぶん効いている。

変わった行動:人がやらない仕事を、拾いにいくようになった

読んだあと、僕の行動ははっきり変わりました。

まず、無駄なことはきっとないと考えるようになりました。

そのうえで、自分の成長の機会になっていると意識しながら、一見雑用に見えることや、人がやりたがらないことでも積極的に拾うようになった。

以前の僕なら手を出さなかったような場面でも、とりあえずやってみるようになりました。結果として、物事への取り組み方そのものが前向きになった。

効率を考えれば、拾わないほうが正しい場面もあると思います。それでも僕はこの本を読んでから、拾う側を選んでいます。

作品そのものの感想は『運転者』の書評記事に書きました。

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📘 運転者 未来を変える過去からの使者|喜多川泰(Amazon)

3冊に共通していたのは「判断の基準が増えたこと」

並べてみて気づいたことがあります。

この3冊はどれも、新しい知識をくれた本ではありません。やり方やテクニックを教わったわけでもない。

共通していたのは、何かを決めるときの基準が1つ増えたということでした。

増えた判断基準
実際の行動の変化
複利で伸びる1つの習慣
これは複利がかかる側か
続けるもの・やめるものを選べるようになった
GRIT やり抜く力
過去に続けられたものと構造が似ているか
やる気ではなく仕組みで始めるようになった
運転者
測れないものも、先につながっている
雑用や人がやらないことを拾うようになった

知識は忘れます。でも判断基準は、忘れても身体に残る

だから年単位で経ったいまも使えているんだと思います。逆に言えば、判断基準にならなかった本は、行動を変えない。読んで終わった本は、たいていここで止まっていました。

行動が変わる読書と見方が増える読書の違いを比較した図解
読書には2種類ある

では、行動が変わらなかった本は無駄だったのか

ここがこの記事でいちばん書きたかったところです。

合う本と合わない本は、必ずある

まず前提として、この世にはあらゆる本が溢れています。

その中には自分に合う本もあれば、合わない本もある。これは当然のことで、避けようがありません。

評価が高い本が自分に効くとは限らないし、話題の本が自分のいまの状況に噛み合うとも限らない。僕の223冊にも、最後まで読んで何も残らなかった本が普通にあります。

行動は変わらなくても、見方は増える

それでも僕は、読んだこと自体が無駄だったとは思っていません

読んだ文章は、そのときは何も起こさなくても、血となり肉となって、自分の言葉や考え方に現れてくる。これは実感としてあります。

特に大きいのは、人の感情や考え方の理解が増えることです。

本を読んでいると、自分とはまったく違う前提で生きている人が出てきます。自分ならそうしない、という選択をする人が出てくる。それを何十冊と浴びていると、「こういう人もいるんだな」という引き出しが少しずつ増える。

その引き出しは、仕事でも家庭でも効いてきます。相手の反応に一度立ち止まれるようになる。自分の考えを疑えるようになる。そうやって思考が深くなっていく感覚があります。

ここで、読書を2種類に分けて考えるとすっきりします。

📖 読書には2種類ある(僕の整理)

  • 行動が変わる読書:判断基準が増え、翌日からの選択が変わる。数えられるが、めったに起きない
  • 見方が増える読書:行動は変わらないが、人や物事の捉え方の幅が広がる。数えられないが、確実に溜まっている

どちらも必要で、どちらが上ということもありません。後者を失敗だと思わなくていい、というのが3年やってみての結論です。

「変わらなかった本」を失敗だと思わなくていい

以前、Noteに「100冊読んでも、僕は何も変わらなかった。」という記事を書いたことがあります。

いまでも、その側面は本当だと思っています。100冊読んでも、目に見える変化はほとんどありませんでした。

ただ、あのときの僕は「行動が変わったかどうか」だけで読書を採点していたんだと思います。

その採点基準で数えると、読んだ本の大半は失敗ということになってしまいます。

でも実際には、見えないところで積み上がっていたものがあった。それを僕は数えられていなかっただけでした。

もちろん、これは僕の主観です。「見えないところで成長している」というのは証明できません。都合のいい解釈だと言われたら、否定する材料はない。

ついでに、期待を先に折っておきます。

「小説を読むと他人の気持ちを察する力が上がる」という話を聞いたことがあるかもしれません。2013年に発表された研究が有名になったものですが、その後の追試では結果が割れていて、複数の研究をまとめると効果はごく小さく、はっきり確認できていないという状況です。

つまり、「読書で見方が広がる」を科学的な裏付けとして持ち出すのは、いまのところ無理があるということです。

それでも僕は、行動が変わらなかった本も自分の中に残っていると思っています。証明できないことを、証明できないまま信じている。この記事はその立場で書いています。

それでも、読んでも変わらなかった本を無駄だったと切り捨てる必要はない——この考え方に変えてから、読書が続くようになりました。

1日10分でも読書を止めないための仕組み

月1〜2冊まで落ちても途切れていないのは、意志の力ではなく仕組みのおかげです。

Kindleに寄せた理由

僕の読書は基本的にKindleです。理由は2つあります。

ひとつは軽いこと。持ち歩く負担がないので、読む場所を選びません。紙の本だと「今日は持ってきていない」で1日飛びます。

もうひとつはブルーライトが少なくて読みやすいこと。スマホの画面で読むのとは、目の疲れ方が違います。

読み放題の使い方はKindle Unlimitedの活用記事にまとめています。

忙しい日は5分でいい、という逃げ道を先に作る

毎日10〜15分読む、と決めています。ただしこれは上限ではなく目安で、日によっては5分で終わります。

大事なのは、5分で終わってもいいと最初から決めてあることです。

「30分読む」と決めると、30分取れない日に読まなくなる。そして翌日も読まなくなる。ハードルを高く設定すると、たいていこうなります。

続かないものは意志ではなく仕組みで潰す、というのが僕の基本方針です。読書における仕組みは、ハードルをゼロに近いところまで下げておくことでした。

✅ 読書が途切れない4つの条件

  • 持ち歩きの負担をなくす(僕の場合はKindle)
  • 1日の目安を10〜15分に設定する
  • 5分で終わってもいい日を最初から許可しておく
  • 読んだ冊数を記録して、止まったことが目に見えるようにする

読んだ内容を行動に変える手順そのものは、読書を行動に変える方法(読了後10分の仕組み化)に詳しく書いています。今回の記事が「結果」の話なら、あちらは「方法」の話です。

こんな人には、おすすめしません

この記事の考え方が合わない人もいると思うので、正直に書いておきます。

  • 冊数を増やすこと自体が目的の人:この記事は冊数ではなく、1冊がどれだけ判断を変えたかという話をしています
  • 1冊読んで人生を変えたい人:僕の経験だと、そういう本に当たる確率は数%です
  • 1日10分も確保するつもりがない人:時間を取らない方法は書いていません
  • 読書に即効性のある費用対効果を求める人:効果が測れない部分に価値がある、という話をしています

よくある質問

Q. 3年で223冊は多いほうですか?
A. 単純計算で年70冊強なので、多いほうだとは思います。ただ最初の1年に偏っていて、いまは月1〜2冊です。ペースは落ちても、止まらなければいいと考えています。

Q. 読むペースが落ちたのは問題ではないですか?
A. 問題だとは考えていません。英語学習に時間を移した結果なので、優先順位を入れ替えただけです。冊数が落ちても、毎日開く習慣が切れていなければいいと思っています。

Q. 合わない本に当たったときはどうしますか?
A. 合う本と合わない本が必ずあるのは前提だと考えています。最後まで読み切ること自体を目的にすると読書が苦しくなるので、無理に読み切る必要はないと思っています。

Q. Audibleはもう使わないんですか?
A. いまは使っていません。耳で聴いていた時間を英語学習に振り替えたからで、Audible自体が悪かったわけではありません。時間の取り合いに負けた、という話です。

Q. 読んだ内容を忘れてしまいます。
A. 僕も忘れます。ただ、忘れて困るのは知識で、判断基準のほうは忘れても残ります。覚えようとするより、自分の判断が1つ変わったかどうかを見たほうが実用的でした。

Q. 読書記録は必要ですか?
A. 僕はブクログで記録しています。読んだ量も読まなかった期間も一目でわかるので、いまどれくらいのペースなのかを自分で把握できます。

まとめ:昔の自分に伝えたいこと

3年で223冊読んで、その中から3冊を選びました。

読み始めた頃の自分に伝えるなら、こう言います。

「効いた本だけを、数えなくていい」

この3冊に出会うためには、効かなかった本も読む必要がありました。どれが自分に効くかは、読む前にはわかりません。そして効かなかった本も、見方を増やす形で確実に残っています。

読書を冊数で測るのも、行動の変化だけで測るのも、たぶんどちらも狭い。測れない部分があることを前提にして、細く長く続けるのがいちばん強いというのが、いまの結論です。

今日からやることを1つだけ挙げるなら、これです。

いま手元にある本を、5分だけ開いてください。

5分で閉じていい。続けるための条件は、それくらい低くて構いません。


※本記事にはアフィリエイトリンク(もしもアフィリエイト経由のAmazonリンク)を含みます。リンク経由で購入された場合、僕に紹介料が入りますが、読者の負担が増えることはありません。紹介しているのは実際に自分で読んだ本だけです。
※本記事の内容は2026年9月時点の僕自身の体験に基づくものです。読書量・ペースは個人差があります。書籍の内容についての解釈は僕個人のもので、著者の意図と異なる場合があります。

  • この記事を書いた人

よしハビット

全国転勤のアラサー金融営業社員。FP1級保有/TOEIC835点/読書で1年間100冊読了/資産3000万円達成/マラソンでサブ3.5達成(2025年7月)。 自分は何が得意なのかよくわからない劣等感から資格取得を目指した結果、継続化や習慣化が得意になりました。『お金』『英語』『読書』でお役立ちできる情報を提供します!朝5時半起きの習慣(ハビット)大好き人間

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