目次
『数値化の鬼』とは?
基本情報
『数値化の鬼』とはダイヤモンド社によって、2022/3/1に出版された安藤広大さんによる著書です。
組織マネジメントの専門家である当書籍の著者安藤広大氏は、早稲田大学卒業後にNTTドコモに入社。
その後ジェイコムホールディングス入社し、同社の子会社ジェイコムで取締役営業副本部長などを歴任した経歴を持ちます。
2015年には自身の経験を活かし株式会社「識学」を創立。
現在は業績アップの評判が幅広く認識されるようになり、コンサルティングは実に1,100社を超える実績を積み重ねている人物です。
ポイント
タイトル:数値化の鬼――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法
著者 :安藤 広大
発行年 :2022/3/1
ページ数:241ページ
出版社 :ダイヤモンド社
概要
本のあらすじについて紹介します!
メモ
数字がすべてではない。
ただ、数字を無視して成長した人は誰1人としていない。
6年で2000社以上が導入した「いま、もっとも人を成長させるマネジメント法」の識学。
そのエッセンスの中でも特に「伸びる人」に共通する考え方を紹介。
成果を残せる人が、どんな思考で仕事を進めているのかを本質的に理解できるので、ずっと成果を出せる人になれるはずです!
『数値化の鬼』の要約
①行動量を数値化する
PDCAサイクル(Plan=計画、Do=行動、Check=評価、Action=改善)は、ビジネスや日常生活において目標を達成するための強力なツールです。
特に「Do(行動)」の回数を重視することが成功の鍵となります。
行動量を増やすことで、成功の確率も高まります。
では、どのように行動量を増やしていけば良いのでしょうか?
ここで重要となるのがKPI(重要業績評価指標)です。
KPIとは、目標を達成するための数値化された指標のことを指します。
具体的な目標を数値化することで、行動に移しやすくなります。
KPIの設定と活用法
例:1ヶ月で300ページの本を読むという目標を掲げる
この場合のKPIは以下のようになります。
1日あたり10ページ読む:これを30日続けて目標を達成する。
必ず数値を設定することが重要です。
これにより、目標が具体的で分かりやすくなります。
同様に、ビジネスにおける具体例も見てみましょう。
ポイント
計画(P):半年で12件の新規顧客を獲得する。
行動(D):1日4件のアポを入れるというKPIを設定する。
計画を数値化することで、行動目標も具体的になり、素早く行動に移すことが可能となります
また、行動の評価においても、「1日3件のアポだったため未達成」というように、正確で公正なセルフマネジメントを心掛けることが重要です。
行動を数値化して、客観視できるようにすることが大事ということです!
②確率のワナに気を付ける
人は仕事を続ける中で、量よりも質にこだわるようになることがあります。
しかし、その結果として行動量が減少することも少なくありません。
行動量が減ると、成功の機会も減ってしまうため、行動量を維持・増加させることが重要です。
行動量の重要性を理解するために、以下の例を考えてみましょう。
行動量の重要性
社員A:成約率80%(アポ10件のうち8件成立)
社員B:成約率50%(アポ50件のうち25件成立)
この場合、評価されるべきは成約率の高い社員Aではなく、行動量の多い社員Bです。
社員Aは「失敗したら成功率が下がる」などの心理が働き、行動量が減っている可能性があります。
確率を見る際には、その分母を見て行動量を確認することが重要です。
確率と行動量の関係
例えば、「勝率80%」と「勝率60%」のどちらが優れているかという問いがあります。
答えは内訳を見ないとわかりません。
『4/5=80%』と『60/100=60%』では全く内容が異なります。
前者は少ない行動での高い成功率、後者は多くの行動での平均的な成功率です。
後者の方が成長の見込みがあるため、行動量が多いことがより価値があると言えます。
自分にブレーキをかけず、失敗を恐れずに行動を続けることが大切です。
③変数に注目する
PDCA(Plan=計画、Do=行動、Check=評価、Action=改善)は、成果を上げるための重要な手法です。
しかし、PDCAを回しても行き詰まることがあります。
そんな時は「変数」に注目することが解決の鍵となります。
変数とは、「仕事上で変えられること」です。
それ以外の「自分の努力では変えることのできないもの」は「定数」と呼ばれます。
成功を収めるためには、変数を見つけて改善することが必要です。
変数を見つけるためには、「何を変えれば結果の改善になるのか」を行動して試行錯誤するより他の方法はありません。
例えば、プレゼンがうまくいかなかった場合、次のような行動を試みることが考えられます。
ポイント
資料の質を高める
時間をかけて資料を改善しても、うまくいかないことがあります。
伝え方を改善する
伝え方を工夫することで、聞く人の反応が変わり、評価を受けることがあります。
この場合、変数は「伝え方」にあったと言えます。
④真の変数を見極める
真の変数を見極める方法について詳しく解説します。
変数を増やしすぎると計画が複雑になり、トライアンドエラーを繰り返すことで多くの時間を消費してしまいます。
真の変数を見極め、無駄な要素を省くことが重要です。
具体的な手順として、以下のポイントを押さえましょう:
真の変数を見極める方法
やることを時系列で整理する
数字を使い、物事を分解し、細かく具体的に取り組むことを明確にします。
「なぜ」を三回繰り返す
うまくいかなかった理由を追求し、本質を見抜きます。
トライ&エラーを重ねる
行動量を増やし、失敗を重ねながら微調整していきます。
変数の優先順位をつけることも重要です。
選択と集中を行うことで、真の変数を見極めやすくなります。
具体的には以下のようなステップです:
ポイント
変数をリストアップする
考えられる変数を全て書き出します。
優先順位をつける
最も重要な変数を3つ選びます。
取り組むべき変数を絞り込む
他の変数は後回しにして、選んだ変数に集中します。
真の変数を見極めた後の行動についても重要です。
目標を固定しつつ、取り組むべき変数を絞り込んでKPIを設定し、行動を繰り返しましょう。
目標に近づかない場合、その要素は「変数ではなかった」と割り切って手放すことが重要です。
また、マネージャーや周囲からのフィードバックを活用し、変数の見極めに役立てましょう。
⑤長期的視点で物事を見る
ビジネスでは、短期的な視点と長期的な視点の両方が必要です。
短期的な視点ばかりに偏ると、長期的な利益に気付きにくくなってしまいます。
人は「短期的な利益」に囚われがちです。
目先の利益ばかり追い求めると、すぐに頭打ちになってしまいます。
一方、長期的視点を持つことで、将来的な目標達成に向けた行動を積み重ねることが可能になります。
ここでは、短期と長期の視点をバランスよく取り入れるための方法について考えてみます。
長期的な目標を見据え、逆算してKPIを設定することが重要です。
例えば、5年後の目標を設定し、それに向かって今日のKPIを設定します。
これにより、日々の行動が将来の目標達成に繋がっていることを実感しながら進めることができます。
ポイント
1年後、5年後、10年後の自分のなりたい姿を想像する
5年後の目標と今日のKPIを繋げる
常に変数は何かを頭の片隅に入れておく
習慣化と同様に明確な目標をもって、継続して物事を進めていくことが大事ですね!
評判と口コミ
最後に、「数値化の鬼」の評判と口コミを見ていきましょう。
実際のユーザーの声を参考にすることで、その効果や課題を理解することができます。
多くのユーザーが「数値化の鬼」を活用し、その効果を実感しています。
『数値化の鬼』を読み返して、仕事で成果を出すために大事なことばかりだったので、要点をまとめたものをシェア👇 pic.twitter.com/SRMuD5sUoS
— たべっち (@tabestation) August 20, 2024
要点をまとめてくれています!
たべっちさんが述べているように、『仕事で大事なことばかり』だと思うので、生涯にわたって参考になる本かと思います!
#安藤広大 直伝!
会員限定動画を特別公開📣◤ 【#AKCC セミナー切り抜き4分】
数値化の鬼~過去の成功例を捨て続ける思考法~◢書籍「数値化の鬼」第4章の「過去の成功例を捨て続ける」
とはどういうことなのか?
著者自らがその思考法について解説💡https://t.co/l1nyrXghJN#識学 #AKCC pic.twitter.com/yH5U66foDY— AKCC(安藤広大・コミュニティ・カレッジ)_公式|株式会社識学 (@AKCC_shikigaku) October 25, 2024
著者の安藤広大さんが短い動画で解説してくれています!わかりやすく解説してくれていますね!
成果にこだわりたい社会人は今すぐ読もう!成果が出る思考が整理できる良著!
いかがでしたでしょうか。
私自身、会社で営業を数年行ってきましたが、毎年同じような良い成果は出せずに苦労していました。
ただこの本を今年読んで非常に救われました。
正直成果が出るか出ないかは、数字は水物という理解があったのですが、それでも行動を数値化してこだわることで結果が付いてくるということを強烈に認識できました。
それから行動して成果が出る項目は、すぐにつぶしこみを行い、すぐに成果が出ないものについては、行動量だけは減らさないようにしました。
おかげで一定の成果を残しつつ、残業時間も削減できているという今年度を送れています!
どうしても数字が苦手…という人もいるかと思います。
自分もそうでした。
ただ、数字から逃げても現状は何も変わりません。
当たり前と言えば当たり前のこの考えを知れた今は、どうして毎年成果が出る社員が同じような人なのか今では理解できます。
ぜひ一度は『数値化の鬼』読んでほしいと思います!